泉州しらべver0.91

自然と海 2026/10/24 掲載

泉州の海と山

泉州8市町

大阪湾の岸は人工海岸が大半ですが、府の南部、岬町などには府内でただ一つの自然海岸が残っています。二色の浜・りんくう・せんなん里海の府営公園と、和泉山脈の金剛生駒紀泉国定公園や府立阪南・岬自然公園を、府の資料からまとめます。

大阪府と兵庫県の大阪湾沿岸海岸保全基本計画(2017年8月変更)は、大阪湾の岸は人工海岸が多く、府の沿岸南部に自然海岸が残っていると書いています。府内でただ一つの自然海岸が南部に広がり、岬町の長松と小島は大阪府自然海浜保全地区条例で自然海浜保全地区に指定されています。阪南市と泉南市の境を流れる男里川の河口には自然の干潟があり、ハクセンシオマネキなどの貴重な生きものがいます。岸の自然の姿は、8市町の中でも南の阪南市・岬町に偏って残っていることが読み取れます。

同じ計画は、海辺の植物として貝塚市の近木川河口のイセウキヤガラ、男里川河口干潟のハマサジ、阪南市の箱作海岸のハマヒルガオ、岬町の淡輪海岸のハマダイコンなどを挙げています。ワカメやテングサなどの藻場は、二色の浜、男里川河口、尾崎から箱作、淡輪などの海岸で見つかっています。府内の海水浴場は二色の浜・りんくう南浜・箱作・淡輪の4か所で、2012年の利用者は年に約42万人でした。

大阪府の府営公園は2026年4月時点で18あり、そのうち4つが8市町にあります。開設面積は、蜻蛉池公園(岸和田市)66.1ヘクタール、二色の浜公園(貝塚市)41.1ヘクタール、せんなん里海公園(阪南市〜岬町)40.1ヘクタール、りんくう公園(泉佐野市〜田尻町)20.4ヘクタールです。海に面しているのは蜻蛉池公園を除く3つです。泉佐野丘陵緑地は2026年4月1日に泉佐野市へ移管され、府営公園ではなくなりました。

二色の浜公園は1951年に開かれた府営公園で、昭和初めから海水浴場として使われてきた二色の浜に面しています。松並木のある沢地区、スポーツ施設の集まる脇浜地区、砂利浜のある海浜緑地地区に分かれ、2013年に近木川ワンド周辺を加え、2025年には海浜緑地にグランピング施設ができました。りんくう公園は1996年に開かれ、太鼓橋のあるシンボル緑地と、マーブルビーチに面したシーサイド緑地から、関西空港や紀淡海峡を見渡せます。

せんなん里海公園は1997年に開かれ、同じ年の国民体育大会ではビーチバレーの会場になりました。東側の「ぴちぴちビーチ」と西側の「ときめきビーチ」の2つの砂浜と、人工の「さとうみ磯浜」があります。府はこの磯浜を「人工磯浜」としています。公園の砂浜や磯浜は人の手で整えた浜で、岬町の長松・小島のような自然のまま残る海岸とは分けて考える必要があります。

山側では、和泉山脈の和泉葛城山系が1996年10月に国定公園へ編入され、公園の名前が「金剛生駒紀泉国定公園」に変わりました。この公園は1958年4月10日に金剛生駒国定公園として指定され、総面積は2万3,119ヘクタールです。府の説明では、編入された和泉葛城山系は河内長野市の南西部から泉南市堀河地区までの範囲です。府内の国定公園区域は、明治の森箕面国定公園と合わせて1万6,498ヘクタール(2025年3月31日現在)です。

さらに南の山並みは、2011年7月7日に大阪府立阪南・岬自然公園に指定されました。面積は947ヘクタールで、阪南市の山中渓地区154ヘクタール・紀泉アルプス東地区318ヘクタール、岬町の紀泉アルプス西地区401ヘクタール・高森山地区74ヘクタールからなります。府は、海のすぐ近くまで山が迫る府内で唯一の山系で、大阪湾と紀淡海峡を見渡せると説明しています。阪南市と岬町は、自然海岸と自然公園の両方を持つ市町です。

要点

出典:大阪府・兵庫県 大阪湾沿岸海岸保全基本計画(変更)(2017年8月)/大阪府 公園紹介(府営公園・2026年6月4日更新)/大阪府 せんなん里海公園(2026年4月2日更新)/大阪府 二色の浜公園(2026年4月2日更新)/大阪府 りんくう公園(2026年4月2日更新)/大阪府 金剛生駒紀泉国定公園/大阪府 大阪府立阪南・岬自然公園/大阪府 環境白書 自然・都市環境関係データ(2025年版)

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