産業と仕事 2026/11/01 掲載
8市町の事業所数と従業者数を比べる(令和3年経済センサス活動調査)
令和3年経済センサス活動調査で、岸和田市以南の8市町の事業所は計20,658、従業者は計222,417人。市町ごとの規模と、医療・製造・運輸の偏りを産業別に比べます。
令和3年経済センサス活動調査(2021年6月1日現在)を、大阪府統計課がまとめた市町村別の表で見ると、岸和田市以南の8市町には合わせて20,658の事業所があり、従業者は222,417人でした。大阪府全体(389,186事業所、4,764,797人)に占める割合は、事業所で約5.3%、従業者で約4.7%です。この数は、事業内容が不明の事業所を除き、国や地方公共団体の事業所を含めた集計です。大阪府の概況にある民営事業所数46万9,446は事業内容等不詳の事業所を含む数なので、並べて比べることはできません。
事業所数の順は、岸和田市7,240、泉佐野市4,711、貝塚市3,218、泉南市2,010、阪南市1,503、熊取町1,181、岬町421、田尻町374です。従業者数の順は、岸和田市73,126人、泉佐野市55,899人、貝塚市32,730人、泉南市24,779人、阪南市13,301人、熊取町10,601人、田尻町8,120人、岬町3,861人で、田尻町と岬町だけが入れ替わります。岸和田市が8市町の事業所の35.0%、従業者の32.9%を占め、上位3市で従業者の7割余り(72.7%)になります。
1事業所あたりの従業者数を割ると、規模の違いが見えます。岸和田市10.1人、貝塚市10.2人、泉佐野市11.9人、泉南市12.3人、阪南市8.8人、熊取町9.0人、岬町9.2人に対し、田尻町は21.7人と飛び抜けています。田尻町は事業所が374と8市町で最も少ないのに従業者が8,120人いて、事業所が421ある岬町の従業者3,861人の2倍を超えます。ここで比べているのは事業所の所在地で数えた従業者であり、そこに住む人の数ではありません。
産業別に見ると、8市町の従業者の中でもっとも多いのは医療,福祉の42,068人(18.9%)で、卸売業,小売業の37,526人(16.9%)、製造業の34,875人(15.7%)が続きます。医療,福祉の割合は熊取町34.7%、阪南市27.1%、岬町24.6%、岸和田市20.2%で高く、泉佐野市は14.2%、田尻町は5.8%にとどまります。熊取町は事業所1,181のうち170が医療,福祉で、従業者3,679人を抱えます。
製造業の割合は貝塚市24.0%、泉南市18.9%、岸和田市15.6%が高く、田尻町は4.1%、熊取町は10.5%と低めです。人数では岸和田市11,424人、貝塚市7,848人、泉佐野市7,371人、泉南市4,695人の順になります。製造業の事業所は貝塚市427、泉佐野市470と数が近いのに、従業者は貝塚市のほうが477人多く、貝塚市の事業所のほうがやや大きいことが読み取れます。ただし、この表は事業所の数と従業者数だけで、出荷額や業種の中身までは分かりません。
運輸業,郵便業は、田尻町で従業者2,808人、割合34.6%と全体の3分の1を超えます。泉佐野市は8,099人(14.5%)、泉南市は3,407人(13.7%)で、この3市町で、8市町の運輸業,郵便業の従業者20,666人の約7割(14,314人)を占めます。一方、阪南市(2.4%)、熊取町(1.2%)、岬町(1.3%)では1割を大きく下回ります。田尻町は公務(他に分類されるものを除く)の割合も16.1%と最大ですが、立地や施設の事情は本表から確かめられないため、背景は書きません。
要点
- 2021年6月1日現在、8市町の事業所は計20,658、従業者は計222,417人(大阪府は389,186事業所、4,764,797人)
- 従業者数の順は岸和田市73,126人、泉佐野市55,899人、貝塚市32,730人。上位3市で72.7%
- 1事業所あたり従業者数は田尻町21.7人が最大で、ほかの7市町は8.8〜12.3人
- 医療,福祉の従業者割合は熊取町34.7%、阪南市27.1%。製造業は貝塚市24.0%、運輸業,郵便業は田尻町34.6%
- 集計は事業内容等不詳を除き国・地方公共団体を含む。府概況の民営事業所数46万9,446とは範囲が違う
出典:大阪府統計課 令和3年経済センサス-活動調査 第2表 産業(大分類)別全事業所数及び男女別従業者数 大阪府,市区町村(2021年6月1日現在)/大阪府 令和3年経済センサス-活動調査 結果報告書(事業所・企業に関する集計)/大阪府統計課 令和3年経済センサス-活動調査 事業所に関する集計の概況/大阪府統計課 経済センサス 報告書と統計データ一覧