産業と仕事 2026/11/01 掲載
8市町の製造業を比べる(事業所・従業者・製造品出荷額等、令和3年経済センサス)
大阪府の統計年鑑から、8市町の製造業(従業者4人以上)を比べました。製造品出荷額等は合計約8,330億円で、泉佐野市・岸和田市・貝塚市の3市が83.0%を占めます。
大阪府の統計年鑑にある製造業の市町村別表で、岸和田市以南の8市町を並べました。対象は従業者4人以上の事業所で、元の統計は令和3年経済センサス-活動調査です。事業所数と従業者数は2021年6月1日現在、製造品出荷額等は2020年1月から12月までの1年間の数値です。事業所数は岸和田市274、貝塚市182、泉佐野市141、泉南市90、阪南市45、熊取町35、岬町10、田尻町6の順でした。8市町の合計は783事業所、従業者は26,709人です。
製造品出荷額等は8市町の合計で約8,330億円(83,301,313万円)でした。市町別では泉佐野市が約2,562億円で最も多く、岸和田市の約2,276億円、貝塚市の約2,079億円が続きます。この3市で合計の83.0%になります。事業所数が最も多いのは岸和田市ですが、出荷額等では泉佐野市が上回っており、事業所数の順位と出荷額等の順位は一致しません。
4位以下は、泉南市が約748億円(合計の9.0%)、阪南市が約279億円(3.4%)、熊取町が約271億円(3.3%)、田尻町が約74億円(0.9%)、岬町が約39億円(0.5%)です。泉南市は従業者が3,766人で、貝塚市(6,272人)と泉佐野市(5,712人)の6割から7割にあたります。出荷額等は泉佐野市の3割に満たず、従業者数の差ほどには開いていません。
出荷額等を従業者数で割ると、従業者1人あたりは泉佐野市が約4,485万円、貝塚市が約3,315万円、岸和田市が約2,875万円、田尻町が約2,705万円、熊取町が約2,202万円、阪南市が約2,107万円、泉南市が約1,988万円、岬町が約1,885万円です。8市町全体では約3,119万円で、大阪府全体(従業者4人以上)の約4,063万円を上回るのは泉佐野市だけでした。ただし出荷額等には原材料費が含まれるため、この数字は賃金や利益の高さを示すものではありません。市町ごとの業種の内訳は今回確かめていないので、差の理由までは言えません。
1事業所あたりの従業者数は、田尻町が45.8人、泉南市が41.8人、泉佐野市が40.5人、熊取町が35.2人、貝塚市が34.5人、阪南市が29.4人、岸和田市が28.9人、岬町が20.8人でした。8市町全体では34.1人で、大阪府全体の29.0人より大きくなっています。岸和田市は事業所数が最も多い一方で、1事業所あたりの人数は8市町で下から2番目です。田尻町と岬町は事業所が6か所と10か所のため、1事業所の増減で比率が大きく動きます。
年鑑の解説には、地域別の増減も載っています。大阪府が区分する泉南地域は岸和田市以南の8市町と同じ範囲です。この泉南地域の出荷額等(従業者4人以上)は、前回の平成28年調査の9,824億円から8,330億円へ、1,494億円(15.2%)減りました。大阪府全体は1.7%の増加で、府内8地域のうち5地域が減少しています。市町別の増減は今回の資料では確かめられていません。
要点
- 8市町の製造業(従業者4人以上)は783事業所・26,709人(2021年6月1日現在)
- 製造品出荷額等は8市町計で約8,330億円(2020年1〜12月)。泉佐野市約2,562億円・岸和田市約2,276億円・貝塚市約2,079億円の3市で83.0%
- 従業者1人あたり出荷額等は泉佐野市が約4,485万円で、府全体の約4,063万円を上回る唯一の市町
- 1事業所あたり従業者は田尻町45.8人が最大、岬町20.8人が最小(8市町計34.1人、府29.0人)
- 泉南地域の出荷額等は平成28年調査の9,824億円から8,330億円へ15.2%減(府全体は1.7%増)
出典:大阪府 令和6年度大阪府統計年鑑 第6章 製造業(6-1 市町村別事業所数、従業者数、製造品出荷額等)。元資料は大阪府総務部統計課「経済センサス-活動調査 産業別集計(製造業)」/大阪府 令和6年度大阪府統計年鑑(令和7年3月作成)掲載ページ