泉州しらべver0.92

自然と海 2026/11/04 掲載

熊取と関空島の気候(気象庁の平年値)

熊取町

気象庁の平年値(1991〜2020年)が使える岸和田市以南の観測所は、熊取と関空島です。気温、雨、日照、風の数字を大阪と比べながら、泉州南部の気候を読み取ります。

気象庁は、1991年から2020年までの30年間の観測値から「2020年平年値」を作り、2021年5月19日に使い始めました。気象庁の大阪府の観測所一覧に載る12地点のうち、岸和田市以南の8市町にあるのは、熊取町の熊取(標高68m)と、関西空港島の関空島(標高5m)です。岸和田市、貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、岬町、田尻町の名を持つ観測所は、この一覧にはありません。そこでこの記事は、熊取と関空島の平年値だけを扱い、観測所のない市町の気候は書きません。

熊取の平年値(1991〜2020年)では、年平均気温が16.0度、年降水量が1332.5mm、年間日照時間が1947.3時間です。月別の平均気温は1月が5.3度で最も低く、8月が27.6度で最も高く、差は22.3度あります。1月の日最低気温の平均は1.8度で、2月の1.7度とともに、氷点下に近い朝が冬の底になります。8月は日最高気温の平均が32.0度に達します。

降水量は月によって大きく違います。熊取で最も多いのは6月の167.7mmで、7月が162.1mm、9月が157.8mm、10月が151.0mmと続きます。最も少ない1月は50.6mmなので、6月は1月の3.3倍です。8月は97.7mmにとどまり、6月や9月より少なくなっています。この月別の並びから、泉州南部の雨は夏の盛りよりも、6月前後と9〜10月に多いことが読み取れます。

同じ期間の大阪(大阪市)の平年値と比べると、熊取は年平均気温が1.1度低く、年降水量はほぼ同じです。大阪は17.1度、1338.3mmで、熊取は16.0度、1332.5mmなので、雨の量の差は5.8mmしかありません。気温の差は日最低気温で目立ち、1月は大阪の3.0度に対して熊取は1.8度、8月は大阪の25.8度に対して熊取は23.8度です。日照時間は大阪が2048.6時間、熊取が1947.3時間で、熊取のほうが101.3時間短く、とくに12月は大阪の152.1時間に対して熊取は120.8時間です。

関空島は、平年値の統計期間が2003〜2020年の18年間です。熊取や大阪の1991〜2020年と期間が違うため、数字の差をすべて場所の違いとは言えません。それでも、関空島の年平均気温は17.0度で、熊取より1.0度高く、1月の日最低気温の平均は熊取の1.8度に対して4.0度です。年降水量は1220.3mmで、熊取より112.2mm少なくなっています。年平均風速は、関空島が4.4m/s、熊取が2.3m/sです。標高5mの関空島と標高68mの熊取との違いが数字に出ていますが、この資料だけでは原因までは決められません。

要点

出典:気象庁 過去の気象データ検索 平年値(年・月ごとの値)熊取(大阪府)(1991〜2020年)/気象庁 過去の気象データ検索 平年値(年・月ごとの値)関空島(大阪府)(2003〜2020年)/気象庁 過去の気象データ検索 平年値(年・月ごとの値)大阪(大阪府)(1991〜2020年)/気象庁 過去の気象データ検索 観測所一覧(大阪府)/気象庁 平年値ダウンロード(2020年平年値)

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