交通 2026/11/01 掲載
飲酒運転関連の事故件数を8市町で比べる(大阪府警の市区町村別集計)
大阪府警が公表した市区町村別の集計から、令和5〜7年の3年間に起きた飲酒運転関連事故を岸和田市以南の8市町で比べます。合計は47件で、岸和田市と泉佐野市の2市がその7割強を占めます。
大阪府警察のウェブサイトに、府内の市区町村ごとの飲酒関連事故件数を並べたチラシが載っています。対象は令和5年から令和7年の3年間に府内で起きた飲酒運転関連事故で、高速道路での発生は除かれ、府全体の総数は439件です。このうち岸和田市以南の8市町の合計は47件で、府全体の1割あまり(約10.7%)にあたります。
8市町の内訳は、岸和田市20件、泉佐野市14件、泉南市4件、阪南市3件、貝塚市2件、岬町2件、熊取町1件、田尻町1件です。岸和田市と泉佐野市の2市を足すと34件となり、8市町の合計の7割強を占めます。チラシは件数が10件以上の市区町村に色を付けていますが、8市町のうち該当するのはこの2市だけでした。
件数は市町の人口や道路を走る車の量でならしたものではないため、この表だけで市町ごとの危うさを比べることはできません。件数が最大なのは岸和田市ですが、これは人口や交通量の違いを反映しているだけかもしれません。逆に、田尻町や熊取町の1件を貝塚市の2件より安全だと読むのも早計です。3年で1件か2件という水準では、1件の増減で順位が入れ替わります。
8市町の外にある近隣市と並べると、位置がわかりやすくなります。同じチラシでは和泉市が17件、泉大津市と高石市がそれぞれ4件、忠岡町が0件です。和泉市の17件は岸和田市の20件に近く、泉佐野市の14件を上回っています。泉州の南部だけが突出しているのではなく、府内のほかの市とも同じ水準で並んでいることが読み取れます。件数の少ない市町が多い点は、8市町と近隣市に共通しています。
府警の別のページには、令和8年9月末の飲酒運転事故発生状況として、府内の件数98件、死者3人が載っています。前年からは9件減っており、同じページに前年の件数そのものは書かれていません。ここでの件数は市区町村別チラシの「飲酒関連事故」と数え方が同じとは書かれていないため、チラシの439件と直接つなげて年平均を出すことは避けます。
今回確かめられたのは市区町村別の3年間の合計件数までで、8市町それぞれの年ごとの推移や、人口あたりの件数はこの資料からは出せません。チラシと関連ページのどちらにも作成日の記載がなく、本記事の期間は表題の記載に従っています。年ごとの変化を見るには、各市町の統計書や警察署の発表をあわせて当たる必要があります。
要点
- 令和5〜7年の3年間、大阪府下の飲酒運転関連事故は439件(高速道路を除く)
- 8市町の合計は47件:岸和田市20、泉佐野市14、泉南市4、阪南市3、貝塚市2、岬町2、熊取町1、田尻町1
- 岸和田市と泉佐野市の2市で34件、8市町の合計の7割強
- 近隣市の件数は和泉市17件、泉大津市4件、高石市4件、忠岡町0件
- 令和8年9月末の府内の飲酒運転事故は98件・死者3人(前年比で9件減)
出典:大阪府警察 市区町村別飲酒関連事故件数チラシ HTML版(令和5〜7年の集計)/大阪府警察 飲酒運転事故発生状況&市区町村別飲酒関連事故件数(令和8年9月末)