医療・福祉・子育て 2026/11/01 掲載
8市町の待機児童は合計1人、2026年4月の数字を読む
2026年4月1日時点の待機児童は、岸和田市以南の8市町で岸和田市の1人だけです。前年との変化に加え、定員の埋まり方、特定の園のみ希望の人数、待機児童の数え方もあわせて比べます。
待機児童の最新値は、2026年(令和8年)4月1日時点です。こども家庭庁が同年8月に公表した全国の待機児童数は2,435人で、前年より181人増え、9年ぶりの増加になりました。大阪府の集計では、府内の待機児童は133人(前年194人)です。そのうち政令・中核市が33人、それ以外の34市町村が100人で、岸和田市以南の8市町は合わせて1人にとどまります。
8市町の内訳を見ると、待機児童がいるのは岸和田市の1人(1歳児)だけで、貝塚市・泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町はいずれも0人でした。前年の2025年4月は岸和田市2人(2歳児)と泉南市2人(2歳児)の計4人で、泉南市が0人になり、岸和田市が1人減りました。大阪府の推移表では、岸和田市は2023年4月に27人、2024年4月に6人で、減少が続いています。
定員と利用児童数も府の表で比べられます。8市町の定員は計12,894人(前年12,956人)、利用児童数は計11,408人(同11,492人)で、利用児童数を定員で割ると約88.5%です。市町別では泉佐野市が約98.3%と埋まり方が高く、岸和田市が約92.3%、貝塚市は約75.0%、阪南市は約80.0%でした。貝塚市は保育所等が22か所から20か所に減り、利用児童数も95人減っています。需要が供給に追いつかない市町は、この表からは読み取れません。
この数字には但し書きがあります。待機児童の数え方は、国の調査要領(2017年の通知)で決まっています。申込みをしても、特定の保育所だけを希望して待っている場合は、ほかに通える施設の情報提供をしたうえでなお待つなら、待機児童に含めません。育児休業中の保護者は、復職の意思が確認できたときだけ含めます。つまり0人は、申込者全員に入れる枠があるという意味ではなく、国の定義に当てはまる人がいないという意味です。
こども家庭庁の市区町村別の申込者表から、除かれた人数を8市町について拾えます。特定の保育所等のみ希望は岸和田市201人、泉佐野市124人、泉南市38人、阪南市16人、熊取町8人、貝塚市3人で、計390人です。育児休業中は泉佐野市29人と貝塚市17人、求職活動の休止は泉佐野市17人でした。岸和田市の申込者4,518人のうち201人(約4.4%)が特定の園のみの希望で、待機児童1人よりはるかに多くなっています。
保育所を探す立場では、待機児童数だけでなく、定員の埋まり方と、希望の園に入れたかどうかの両方が目安になります。泉佐野市は利用児童数が定員の約98%と埋まり方が最も高く、特定の園のみ希望も岸和田市に次いで多い市です。ただし、この表から言えるのは数の差までで、理由は読み取れません。各市町の入所の案内や空き状況は、市町の保育担当課のページで確認する必要があります。
要点
- 待機児童(2026年4月1日):岸和田市1人、ほか7市町は0人。前年は岸和田市2人・泉南市2人の計4人
- 全国は2,435人(前年比181人増)、大阪府は133人(前年194人)で、府内34市町村の計は100人
- 8市町の定員は計12,894人、利用児童数は計11,408人。利用児童数÷定員は泉佐野市約98.3%、貝塚市約75.0%(府の表から算出)
- 特定の保育所等のみ希望で待機児童に数えない人は8市町で計390人(岸和田市201人、泉佐野市124人ほか)
- 府の推移表では岸和田市は2023年4月27人、2024年4月6人
出典:こども家庭庁 保育所等関連状況取りまとめ(令和8年4月1日)/こども家庭庁 (参考)定員・申込者の状況(令和8年4月1日・市区町村別Excel)/大阪府 保育所等利用待機児童数等の状況について(2026年8月25日更新)/大阪府 保育所等利用児童数・待機児童数等(R8-R7各4月)/大阪府 年齢区分別の保育所等待機児童数の状況(R8-R7各4月)/大阪府 待機児童数の推移(H22-R8各4月)/保育所等利用待機児童数調査要領(2017年厚生労働省通知の参考資料・千葉県掲載)