泉州しらべver0.91

人口と暮らし 2026/10/24 掲載

8市町の人口・高齢化・世帯数の移り変わりと2050年の見通し

泉州8市町

国勢調査で見ると、8市町の人口は2010年の58万2,261人から2025年の53万1,926人へ8.6%減りました。減り方と高齢化の進み方は市町によって大きく違い、社人研の推計では2050年に岬町の人口が2020年の半分を下回ります。

8市町は大阪府の統計で「泉南地域」と呼ばれる区分にあたります。国勢調査による8市町の人口の合計は、2005年が58万2,751人、2010年が58万2,261人で、この2回がほぼ山でした。その後は2015年57万75人、2020年55万3,526人、2025年53万1,926人(確定値)と減り続け、2010年からの15年で約5万人、8.6%減っています。2020年から2025年の5年間の減少率は3.90%で、大阪府全体の0.89%の4倍を超えます。

市町ごとに2010年から2025年の増減率を比べると、岬町がマイナス25.3%で最も大きく、阪南市マイナス15.9%、貝塚市マイナス13.0%、泉南市マイナス12.9%が続きます。岸和田市はマイナス6.9%、熊取町はマイナス5.6%です。泉佐野市はマイナス0.6%、田尻町はプラス0.2%で、15年間ほぼ横ばいでした。2025年の調査では泉佐野市が2020年より105人増え、8市町で増えたのは泉佐野市だけです。岬町の5年間の減少率11.32%は、府内で能勢町、千早赤阪村に次いで3番目の大きさでした。

65歳以上の割合(高齢化率)は、2000年の国勢調査では8市町とも12〜22%の範囲にあり、熊取町12.5%、阪南市13.7%、泉南市14.5%は府の15.0%を下回っていました。2020年には岬町41.4%、阪南市33.4%、泉南市30.0%、熊取町29.0%、岸和田市28.8%、貝塚市27.5%、泉佐野市26.5%、田尻町23.9%となり、府の27.6%を上回る市町が5つになりました。20年間の上がり幅は岬町19.8ポイント、阪南市19.7ポイントが大きく、熊取町16.5ポイント、泉南市15.5ポイントが続きます。田尻町は4.9ポイントにとどまり、2000年には府より高かったのが2020年には8市町で最も低くなっています。

人口が減る一方で、世帯数は多くの市町で増えています。一般世帯の数を2010年と2025年で比べると、泉佐野市は3万8,983世帯から4万6,304世帯へ18.8%、田尻町は3,250世帯から3,717世帯へ14.4%増えました。岸和田市、熊取町、泉南市、阪南市も増えています。減ったのは岬町(6,650世帯から5,835世帯)と貝塚市(3万2,940世帯から3万2,892世帯)です。1世帯あたりの人数は2010年から2020年の間に8市町すべてで小さくなり、2020年は泉南市2.53人が最も多く、田尻町2.22人、泉佐野市2.23人が少ない側です。

国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」は、2020年国勢調査をもとに2050年までを推計しています。2050年の人口を2020年を100として表すと、岬町49.5、阪南市57.7、泉南市66.8、貝塚市70.3、岸和田市72.1、熊取町76.2、泉佐野市80.8、田尻町90.6です。8市町の合計は39万5,771人で、2020年の71.5%になります。府全体は82.2です。2050年の高齢化率は岬町59.1%、阪南市52.3%、泉南市44.2%と見込まれ、田尻町の32.8%だけが府の36.6%を下回ります。

同じ推計の2025年の値を、実際の2025年国勢調査(確定値)と並べると、ずれの向きが市町で分かれます。岸和田市は推計18万2,321人に対し実際は18万5,429人、泉佐野市は推計9万8,343人に対し10万236人、阪南市は推計4万7,173人に対し4万7,632人で、いずれも推計より多くなりました。反対に貝塚市は推計8万773人に対し7万8,791人、岬町は1万3,436人に対し1万3,072人、田尻町は8,422人に対し8,098人で、推計を下回っています。泉南市と熊取町の差は200人未満でした。

これらの数字から、8市町の人口減少は一様ではないことが読み取れます。15年間ほぼ横ばいの泉佐野市・田尻町と、15%以上減った岬町・阪南市との差は大きく、2020年の高齢化率でも岬町・阪南市・泉南市が上位3つを占めています。熊取町は人口の減り方が小さい一方で高齢化率の上がり幅が大きく、人口の増減と高齢化が必ずしも同じ動きをしないことも分かります。貝塚市は2010年までは横ばいでしたが、2015年以降の減少が速く、2025年は推計を2,000人近く下回りました。また、人口が減っても世帯数が増えている市町が多いことは、1世帯あたりの人数が小さくなっていることと対応しています。

要点

出典:大阪府 令和7年国勢調査 大阪府の人口及び世帯数(確定値)について(2026年9月29日)/大阪府 令和2年国勢調査 人口等基本集計(詳細版)統計表/大阪府 平成22年国勢調査 統計表(第8表 人口総数・一般世帯数、第10表 年齢3区分別人口)/国立社会保障・人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)/国立社会保障・人口問題研究所 令和5年推計 市区町村別の結果表(27.大阪府)

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