泉州しらべver0.91

市町のすがた 2026/10/24 掲載

8市町の広域連携 消防・ごみ・水道・医療をどこと組んでいるか

泉州8市町

岸和田市以南の8市町は、消防・ごみ処理・水道・後期高齢者医療を、隣の市町や府内の全市町村と組んで受け持っています。大阪府と各組合の公式資料から、どの市町がどの組合に入り、いつから何を共同で処理しているかを整理しました。

消防でいちばん大きな枠組みは泉州南消防組合です。泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町の3市3町でつくる一部事務組合で、大阪府の一覧では組合の設立が2012年11月、組合の案内では広域化した消防として業務を始めたのが2013年4月です。本部(泉州南広域消防本部)は泉佐野市りんくう往来北にあります。構成6市町の人口は2026年4月1日現在で合わせて266,838人、面積は213.61平方キロです。

岸和田市と貝塚市はこの組合に入っていません。大阪府の「消防広域化等の状況」(2026年1月5日時点)によると、岸和田市は自前の消防本部を持ち、119番を受ける指令センターを2021年2月から忠岡町と共同で運用しています。貝塚市は、同じ一覧の組合・事務委託・指令センター共同運用のどの欄にも名前がありません。8市町の消防は、南の6市町が一つの組合にまとまり、北の岸和田市と貝塚市は組合の外にある形に分かれていることが読み取れます。

ごみ処理では、隣り合う2市町で組む形が1960年代から続いています。大阪府の資料(2015年4月1日現在)によると、泉佐野市と田尻町の泉佐野市田尻町清掃施設組合は1965年5月24日、岸和田市と貝塚市の岸和田市貝塚市清掃施設組合は1966年9月5日、泉南市と阪南市の泉南清掃事務組合は1967年10月21日の設立です。泉佐野市田尻町の組合はごみとし尿、残る2組合はごみを受け持つ組合として載っています。泉南清掃事務組合は今も阪南市尾崎町に清掃工場を置き、ごみ処理施設の設置と管理を両市で共同処理しています。

同じ資料の組合一覧に、熊取町と岬町の名前はありません。このうち熊取町には新しい動きがあります。泉佐野市田尻町清掃施設組合と熊取町が共同の事業者となり、泉佐野市の日根野・上之郷で新しいごみ焼却施設(1日240トン、120トンの炉2基)の整備を進めています。大阪府の環境アセスメントのページで、方法書の提出が2022年1月、準備書の提出が2024年6月、知事意見が2025年1月と、手続きの経過を確かめられます。

水道は府全体の企業団を軸に統合が進んでいます。大阪広域水道企業団は、大阪市を除く府内42市町村が2010年11月に設けた一部事務組合で、府から引き継いだ用水供給(浄水を市町村の水道へ送る事業)を担い、市町村の水道事業そのものの統合も進めています。企業団の案内では、泉南市・阪南市・田尻町・岬町が2019年4月、熊取町が2021年4月、岸和田市が2025年4月に統合しました。貝塚市と泉佐野市は、統合済みと協議中のどちらの一覧にも名前がありません(2026年8月18日更新のページ)。

75歳以上の医療(後期高齢者医療制度)は、都道府県ごとに区域内の全市町村が入る広域連合が運営します。厚生労働省の発表では、大阪府の広域連合の設立日は2007年1月17日で、制度は2008年4月に始まりました。8市町を通して見ると、ごみは1960年代に隣どうしの2市町で組み、消防は2013年に南の6市町が一つにまとまり、水道は2019年以降に府全体の企業団へ順に移っています。事務の種類によって、組む相手も範囲も違うことがわかります。

要点

出典:大阪府 消防広域化等の状況(2026年1月5日時点)/泉州南消防組合 消防組合について(人口等は2026年4月1日現在)/大阪府 一般廃棄物処理事業の概要 表1-2 一部事務組合及び構成市町村(2015年4月1日現在)/泉南清掃事務組合 組合について(組合概要)/大阪府 泉佐野市田尻町清掃施設組合新ごみ処理施設整備事業(環境アセスメント・2026年4月14日更新)/大阪府 水道事業の広域化に向けて/大阪広域水道企業団 府域水道事業の広域化について(取組)(2026年8月18日更新)/厚生労働省 後期高齢者医療広域連合の設立について(2007年4月)

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